INTERVIEW|社員が語る宇野バス

まだ20代、
求めていたのは仕事の忙しさ。
充実感を味わいたくて、
難しい道を選びました。

岩藤 千春 Chiharu Iwado
2021年入社

休みの日でも会社に出てバスを磨くほど仕事が好き。
楽をするより、厳しい環境を求める気持ちが強かった。

大学卒業後、岡山のバス会社で5年間バスドライバーとして働いていました。路線バスからスタートし、高速・貸切と一通り経験してこれからという時に、コロナ禍で高速・貸切の便がストップ。月半分ほど休みになってしまったんです。休みの日でも会社に出てバスを磨くほど仕事が好きだった私は、転職を決意。実は路線バスに乗っている時から、宇野バスは気になる存在でした。なぜ車両がこんなにきれいなんだろう?どんな人がいるんだろう?って。宇野バスの厳しさは、岡山のバス会社では有名です。休みも少なく大変だと周囲から止められるほど。でもそれこそ私の望む環境でした。はじめに岡山駅のロータリーで宇野バスの運転手さんに転職の相談をした時は、「うちは女性ドライバーがいないから難しいと思うよ」と返され、応募段階からスムーズには進みませんでしたが、断られても諦めず、最後は「面接、ハンドル試験、最終試験まで受けさせてください」とお願いして試験を受け、採用をつかみ取りました。

吹奏楽に専念した高校・大学時代を送る。総合職・事務職を目指して就職活動中、面接を受けた会社から「バスドライバーをやってみませんか?」と誘われ、どんな世界か知りたいという興味からバスドライバーに。現在27歳。

乗り心地の良い運転にこだわりながら、
「ありがとう」の言葉に感謝の気持ちを
乗せていきたい。

ハンドル試験の時、社長がブレーキ操作をすごく褒めてくれました。というのも、前のバス会社の時から心がけてきたのが、停車の際にガクンとならないようにする “お釣り”の来ないブレーキ操作。百発百中ではありませんが、乗り心地の良さを常に考えて運転しています。もちろんまだまだ自分の運転に必死で、一日に何回も“お釣り”が来るようなことがあると落ち込んでしまい、お客様対応に気が回らないことも。質問に上手く答えられず、対応が冷たかったかなと感じる時や、降車時にお礼の言葉をおかけしていますが、余裕がないと口先だけで言っている時が正直あって。なぜ「ありがとう」なのか、その言葉の本質を忘れてはいけないと思っています。宇野バスは優しい運転手さんが多く、本当にレベルが高いんです。私が追い付くには、もっと奮起して頑張らないと。そして、女性ドライバーが驚かれない存在になればいいなと思います。

バスをピカピカに磨くのが好き。私の使っている洗剤を教えてと訊かれて、みんなに広まったことが嬉しかったですね。バスの外見を磨くのは自己満足だけど、車内もきれいだとお客様満足。どちらもきれいじゃないと!

難しい仕事だからこそ飽きずに続けられる。
充実感を味わいながら、
毎日コツコツと頑張るだけです。

なんで怖い怖いと思いながら、私は仕事をしているんだろうと考えることがあります。前の車が急停止したり、バスの前に入られたり、目視したけど本当に確認したのかと心配になることも。そんな気の張った状態で一日が終わると、どっと疲れてしまうのですが、今日も頑張ったという充実感に満たされるので、宇野バスに転職して正解だったと感じています。日々の目標は無事故完走です。ただ、私自身の目標というとなかなか思い浮かばないんですよね。何ができるようになれば自分が満足できるのか、それがまだわからないからドライバーを続けられているのかもしれません。それに100%できたと思える日は一日もなくて、完璧にできるプロドライバーとは程遠い状況です。でも難しい仕事だからこそ続けていけるし、現状のレベルに満足していないので飽きるということがありません。今は毎日コツコツと頑張るのみです。そうやって10年、20年経ったらいいなと思います。

乗り心地の良い運転を心がけています。停車する度にガクンとなると乗っているお客様は疲れると思うんです。なるべく気をつけてはいるのですが、たまにやってしまい、ひとり凹んでいる時があります。