「バスでお役に立たせていただく」

創業時から受け継いできた言葉

「バスでお役に立たせていただく」

宇野バスのアイテムを紹介するWebメディア「宇野バスのアイ」。第2回目の今回は、創業時から受け継いできた「バスでお役に立たせていただく」という言葉と、今日まで宇野バスがどんな想いで走り続けているかをご紹介いたします。

運賃が高くて、いいわけがない。

先代社長がよく言ってました。「母子家庭で子どもが病気をした。母親は会社を休んでバスに乗って、岡山の医者へ連れていく。岡山には年にいっぺん来るかどうかのことだから、天満屋でお昼ご飯を食べさせてやろう。おもちゃのひとつも買ってやろう。母親はそう思うだろう。会社を休んで給料は一円も入らないのに、病院代やご飯代、おもちゃ代もかかる。そんなときに、バス代が高くていいわけがない。他社より安いからいいという話ではなく、可能なかぎり安くすることが我々の務めである」と。

バスでお役に立たせていただく。

大正7年。帽子屋を営んでいた宇野三郎(創業者であり社長の祖父)は、宇野商店の次なる事業として、一念発起して宇野商店に自動車部を新設し、バス事業をはじめました。岡山でだれもやっていないことをやろうとすれば、「バスで地域に役立ちたい」という格別の強い想いがないとできなかったのではないでしょうか。その志に共感して、平井さんという地元のお医者様が物心両面にわたって援助してくださったそうです。

大型バスの役割は、少人数ではなく、30人、40人、50人というお客様をお運びすることで、お役に立たせていただき、利益をいただくこと。それをまた再投資することで、もっと多くのお客様に、今よりもいいサービスを提供するという好循環を生んでいくこと。それが本来の「バスでお役に立たせていただく」というあり方だと思っています。

どうやって走るか、に意味がある。

単にバスを走らせるだけでは、バスでお役に立たせていただくことはできません。私たち宇野バスは「どうやって走るか」に意味があると思っています。たとえば、10キロ、15キロという身近な距離を往復するのに、1000円も1500円もの運賃。じゃあ、それが本当の意味で役に立つ路線バスなのか。不特定多数の庶民の足として、それが本当に手軽で便利なのかと。
ただ単に走ることで役に立つ、というのであればだれにでもできる。そうじゃなくて、だれもできないほど「安く走れる」「マネできないサービスがある」というところに宇野バスの価値はある。
そして、それは宇野バスの運転手やスタッフ一人ひとりの価値が集まってこそできることだと思っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。
創業時から受け継いできた「バスでお役に立たせていただく」という言葉を思い返しながら、第1回目の記事に続いて宇野バスの経営理念に通じる話をさせていただきました。
次回も楽しみにお待ちください。